皆さんはレース当日のタイヤセッティングは、どのように設定していますか?
このような感じではないでしょうか?
わたしも師匠とレース活動する前は、明確な基準はありませんでした。
結論としてはレース当日は、普段どおりのタイヤセッティングにするのがおすすめです。
しかし普段どおりのタイヤセッティングで実力を発揮するには、練習のときからタイヤセッティングにこだわる必要があります。
わたしはタイヤメーカーのスタッフから話を聞いたり、師匠に直接セッティングを聞いたりしながら、タイヤセッティングにこだわってきました。
今回はそんなわたしが、6年間のレース活動で培ったタイヤセッティングについて、レース当日に迷わないように皆さんに共有していきたいと思います。
この記事は以下の方に参考になります。
- レース当日のタイヤセッティングを知りたい方
- タイヤの空気圧で悩んでいる方
- 練習でできるタイヤセッティングについて知りたい方
レースは普段のタイヤセッティングがおすすめ

結論として、レース当日は普段の練習と同じタイヤセッティングにします。
ドライならドライ用、マディならマディ用と、普段自分が練習で設定する空気圧です。
ですが……、
という方もいるかもしれません。
ここでわたしがお伝えしたいのは、自分にとって最適なガレやウッズを走るときの空気圧を、前もって見つけておくという点です。
そもそもレース当日に決めた空気圧では、ガレやウッズセクションをスムーズに走れるか分からない状態といえます。
要するに、ぶっつけ本番を防ぎます。
ぶっつけ本番を防ぐには河原だけでなく、ガレやウッズ、ヒルクライムやダウンヒルなどさまざまなセクション練習し、試しておく必要があります。
「この空気圧ならスムーズに走れる」「これじゃ弾かれてムリ」というように、自分にとって最適な空気圧を見つけておくのがおすすめです。
練習すべきセクションについては、以下の記事で詳しく解説しています▼
»【超・重要】エンデューロで上達するのに必要な練習項目「3選」を徹底解説
ドライの空気圧|くんすけの場合
参考までに、わたしのレースで基準にしている空気圧を提示しておきます。
以下のとおりです。
タイヤ縛りなしの場合(ドライ)
- フロント:0.6~0.7kgf
- リア:0.5~0.7kgf
※リアがFIM指定の場合は、0.4~0.5kgfに設定します。
普段から、次の出場予定のレース当日と同じ空気圧で走行することを意識しています。
レースで自滅しないための3つの鉄則

タイヤセッティングでレース当日に自滅しないための鉄則を紹介します。
以下の3つです。
- 他の人にエアゲージを借りない
- 苦手なセクションに空気圧を合わせる
- タイヤ選択で迷ったら「X20」一択
他の人にエアゲージを借りない
こんな状況に遭遇した方も、いるのではないでしょうか?
実はこの行動……
超危険です!!!
エアゲージはメーカーや使用年数によって、測定結果として表示される数値に差がでます。
他の人のエアゲージを借りて測定することで、普段の空気圧より高いor低く出る可能性があります。
空気圧が高くてスタート後に弾かれて転倒したり腕上がったりするのと、適正な空気圧でスムーズに走って順位を上げていくのでは、天地の差です。
軽い気持ちで借りてしまうエアゲージですが、自滅するリスクが潜んでいることを頭の片隅に入れておきましょう。
苦手なセクションに合わせる
タイヤセッティングは、自分の苦手なセクションや苦戦しそうなセクションに合わせるようにします。
例えば、以下のような場合です。
- ゲレンデはドライだけど、ウッズがマディ→マディに合わせる
- 全体的にハイスピードだが、ガレセクションがある→ガレに合わせる
- ドライで走りやすい路面だが、難セクションがある→難セクションに合わせる
どれだけ走りやすいところで全体のタイムを縮めても、スタックしたり転倒したりすればすべてパーです。
たとえ周りを圧倒するスピードを持っていたとしても、自分がスタックして止まったら格下のライダーにも負ける可能性があります。
タイヤセッティングは苦手なセクションに合わせ、通過がカンタンになる空気圧(少し低めが多い)に設定するのがおすすめです!
タイヤ選択で迷ったら「X20」一択
ブリヂストンのX20は、ドライもマディもいける万能タイヤです。
ハイスピードはもちろんのこと、ガレ場でも低圧に設定すれば、タイヤがつぶれてガミータイヤ(難所用タイヤ)のようなグリップ力を発揮します。
わたしがCOMP-Bシリーズチャンピオンになったシーズンは、すべて前後X20を履いてレースに臨みました(FIM規定は当時なし)。
コンディションはカチパンのドライだけでなく、以下の写真のような激マディもありました。
雨の中開催されたJNCC ジョニエルG
FIM規定がない場合は、とりあえず前後X20を履いておけば間違いありません。
X20を履いた実体験については、以下の記事で詳しく解説しています▼
»【実体験】JNCC&WEXでタイヤ選択を「X20」にすべき3つの理由
レースに向けたタイヤセッティングの取り組み

レースに向けたタイヤセッティングの取り組みについて、いつもの練習でできることを紹介していきます。
練習で意識すべきポイントは、以下の3つです。
- 次戦の会場に合わせた空気圧に設定
- 次戦で使う予定のタイヤで練習する
- タイヤの角に注意
次戦の会場に合わせた空気圧に設定
難所の少ないハイスピードコースなら高め、難所が多くて荒れているコースではちょい低めなど、次戦のレース会場に合わせた空気圧で練習します。
レースまでの練習期間に、次戦のレース会場に合わせることで車体の挙動を確認しておきます。
わたしの場合は高めなら0.7kgfくらい、低めなら0.5kgfくらいに設定して練習していました(マディを除く)。
低め設定の場合は車体への衝撃がマイルドになって走りやすくなりますが、高めの場合はスピードが速く感じて弾かれやすくなるため、注意が必要です。
次戦で使う予定のタイヤで練習する
次戦がFIM規定がある場合、練習でもFIMタイヤを使用します。
FIMタイヤはMXタイヤに比べて角が低く、グリップしにくいのが特徴です。
いきなりぶっつけ本番でFIMタイヤを履くと、リアが滑ってメチャ走りにくく感じます。
特に体が慣れる2~3周までは、タイヤが原因で転倒やスタックのリスクが上がります。
序盤であたふたしないためにも、練習の段階からタイヤに体を慣らしておきましょう。
タイヤの角に注意
レースで新品タイヤを使う場合、練習しているタイヤの角との差に注意します。
たとえば角が3割しかないタイヤを使って練習していた場合、新品タイヤを履いたレースでは以下のようになります。
自分の感覚以上にバイクが前に進んでしまう上に、ブレーキングで止まりやすいため、ギクシャクしたライディングになりやすくなります。
わたしもブレーキングで突っ込んでエンストしたり、ヒルクライムの助走でアクセルを戻して失敗などの痛い経験があります。
レース直前の練習で角のあるタイヤに履き替えて、目と体を慣らすことがおすすめです。
フロントタイヤの逆履きはNG
リアタイヤは角が丸くなったら逆履きして使用しますが、フロントタイヤは方向が決まっているため、逆履きすると急にフロントタイヤがスリップして転倒する危険性があります。
まとめ
今回はレース当日に迷わないタイヤセッティングということで、考え方や注意点、取り組める内容について解説しました。
なるべくレースを想定したタイヤセッティングをし、普段から意識して練習していくことがおすすめです。
練習で意識すべきポイントは、以下のとおり。
- 次戦の会場に合わせた空気圧に設定
- 次戦で使う予定のタイヤで練習する
- タイヤの角に注意
記事を参考にし、ぜひ練習からタイヤセッティングにこだわってみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。












