皆さんは、基礎練をどんなやり方で取り組んでいますか?
こんな感じなのではないでしょうか?
しかし!!!
わたしが伝えたい「速くなる」基礎練は、少し違います。
もちろんゆっくりやってフォームを確認するコトも大切ですし、私もやりました。
ですがコースで全力で走ってみると、スピード域が違うため間違いなくフォームが崩れてしまうと思います。
そこで!!!
オーバルや8の字を全力でやる
という方法を提案します。
コレをやるとやらないでは大きく差が出ます。
この練習方法はとてもキツく、慣れていないと5分で息が上がります。
今回は「ゆっくり」と「全力」の基礎練で上達するポイントをそれぞれ詳しく解説していきます。
記事は以下の方に参考になります。
- 基礎練の重要性ついて知りたい方
- 基礎練のノウハウを知りたい方
- 基礎練でスピードを身に付けたい方
基礎練で練習する2つの要素
基礎錬で練習する要素は、以下のとおりです。
- シッティング
- スタンディング
上記のそれぞれに「進入・旋回・加速・減速」という要素があります。
シッティング
ここで皆さんに質問です。
基礎練で「オーバルや8の字をやる」となったらどのようなメニューでやりますか?
このような方が実際には多いのではないでしょうか?
もちろん私も、そのように思っていた一人です。
しかしですよ?
コース全体を走るとなると、シッティングのままずーっと走るコトは「わざとやらない限り」ありませんよね?
ギャップがあったり、荒れていたり、ガレていたりと、シッティングのままだとカナリしんどいと思います。
つまりシッティングのみのコーナリング練習だとかなり限定的な練習となってしまいます。
スタンディング
ただ、こういう人が多いのではないでしょうか?
スタンディングはシッティングと違い、慣れないと不安定で恐怖感も強めです。
しかし私の知る限り、「スタンディングを使わずにコースを周回している」という速いライダーは居ません。
本人的に「苦手意識」があるとしても、その人のレベル相応の技術を持ち合わせていると思います。
スタンディングの上達が、平均タイムアップにつながる理由
上級者になればなるほど「スタンディングの割合」が大きくなっていくのは、皆さん何となく体感していると思います。
とレースで速いライダーに抜かれながらよく思っていました。
わたしの経験でも、走行スタイルは以下のような変化がありました。
荒れている路面・難所を走行する場合
昔:怖いのでシッティングで通過
現在:可動域を広くとるためにスタンディングで通過
シッティングの方が安定しそうな気がするのですが、「重心」という観点から考えると真逆となります。
重心は低いほど安定するのは承知の事実ですが、シッティングでは一番荷重がかかっている所が「シート」となり、重心が高い状態です。
いっぽう、スタンディングでは一番荷重がかかるのが「ステップ」のため、重心が低い状態です。
と思う方がいると思いますが、上級者になればなるほどシッティングとスタンディングでの頭の位置がほとんど変わりません。
スタンディングが上達すると、以下のメリットがあります。
- 怖いと思っていた箇所を安定して走行できる
- 自然とアクセル開度が上がって全体スピードアップ
- 急なフラれも対処しやすく、転倒しにくくなる
これらのメリットによって、平均タイムアップに繋がります。
スタンディングコーナーの力の入れ方とタイミングは、以下の記事で詳しく解説しています。
基礎練のアプローチは2つある
以下の通りです。
基礎練のアプローチ
- ゆっくり行って「正しいフォーム」を習得する
- 全力で行って「限界域の挙動」を知る
冒頭で説明した通り、どちらか片方ではなく両方必要な練習です。
ゆっくり行って「正しいフォーム」を習得する
「基礎練」と聞くとコチラを想像する方がほとんどなのではないでしょうか?
ゆっくり行う場合、カラダの細かい部分まで気を遣ることが可能なため「体に覚えこませる」にはもってこいな方法です。
ゆっくり行うとスピードによる誤魔化しがきかないため、間違ったフォーム習得を防ぐことが可能です。
なんとなーく基礎錬しているとおちいりがちなので、要注意ポイントです。
さらに、ゆっくり行う基礎錬で習得しておきたいのが、丁寧なアクセルワークです。
丁寧なアクセルワークの習得方法
丁寧なアクセルワークは、コーナリング技術をあげる上でめちゃくちゃ重要なポイントです。
コーナリング中に2度開けをしない。
これを意識して練習します。
上級者ライダーは例外なく、アクセルワークが丁寧です。
ハデハデなライディングのライダーをみると、アクセル開け開けでレぶりまくりで走っているのに目が行きがちですが、コーナリング中のアクセルワークはメチャクチャ丁寧です。
コーナーへの進入速度が速い上に、アクセルの開け始めが速いです。
コーナリング中のアクセルワーク
- 初級・中級者
ブブブブブブブブワッ、ブワッ、ブワーーーーーー
- 上級者
ブブブブブブブゥゥゥゥゥゥゥゥゥワァァァァァァァァァァーーーーーーーーー
上級者はずっーっと音が繋がっており、グラデーションのようなイメージで丁寧にアクセルを開けていきます。
コーナリング中に2度、3度アクセルを開けるのが何故いけないかというと、せっかく掛かっていた「トラクションが抜ける」からです。
2度開けしてしまう理由としては、以下の理由が考えられます。
- アクセルの開け始めの「アクセル開度」が大きすぎる
- 旋回スピードがコーナーのRに対して合っていない
旋回スピードが遅すぎると「内側に倒れそう」になるため、自然とアクセルを開け足して一瞬加速するのでまた戻してしまい、旋回スピードが速すぎると「曲がり切れない」のでアクセルを戻します。
昔は師匠によく、
と言われてました。
全力で行って「限界域の挙動」を知る
全力で基礎錬を行うと、10分くらいで限界が来ます。
逆にずーっとできるような基礎練ではこの「全力」には当てはまりません。
全力走行で身に着けてほしいテクニックとしては、以下の3つです。
- アクセル全開
- フルブレーキング
- リアが滑ったら半クラッチ操作
アクセル全開
コーナーの立ち上がりで「アクセル全開」にします。
アクセル全開にしようとすると、はじめは肘が下がってしまいますが、以下を動画を参考にドアノブ握りを練習してみてください。
動画の要約:ここだけ見ればOK!
- 2:00あたり〜
「ドアノブを回すように」手首を使っています。こうすると、アクセルを0%から100%(全開)にしても、肘の位置がまったく動いていないのが分かります。
はじめは1速で練習して、上達するにつれて2速、3速とステップアップしていきます。
私は4スト250でひたすら練習に取り組みましたが、2スト250で全開だとパワーが凄いので、自分の中で最大限にアクセルを開けて加速します。
集中力が切れると簡単にオーバーランしたり、転倒したり、リズムが崩れたりしてしまうため、かなりな集中力を必要とします。
「アクセル全開」が出来るようになると飛躍的にスピードが上がり、成績アップにつながります。
フルブレーキング
アクセル全開で加速した後に必要なのが、フルブレーキングです。
シッティングでは難しいので、スタンディングの状態で練習します。
はじめは難しいと思うので、アクセル全開からのフルブレーキングを、安全な長い直線での練習をオススメします。
以下の動画を参考に、練習してみてください。
▼動画の注目ポイント(要約)
0:40〜(3つのブレーキ)
ブレーキは「フロント」「リア」だけではありません。クラッチを握らずに「エンジンブレーキ」も使うことで、3つの制動力をフル活用するのが重要です。
2:00〜(フォームの極意)
ブレーキを強くかければかけるほど、お尻を「低く・後ろ」に引いてバランスを取ります。加速に耐えるフォームとは真逆の動きを、瞬時に作る必要があります。
3:05〜(練習ドリル)
コーンなどの目印に向かって加速し、目印に来たら瞬時にフォームを作って急制動する練習です。 ※この時、クラッチは握らずエンブレも使うのがコツです。
3:45〜(上級者向け)
腕の力でハンドルにしがみついてしまう癖を直すため、「片手」でブレーキング練習をするのも非常に効果的です。
アクセル全開は「手首をひねる」だけで出来ます。
しかしフルブレーキングは、適切なフォームをとって前後のタイヤをロックさせないようにする必要があります。
アクセル全開と同様に「フルブレーキング」を練習するコトはとても大切です。
リアが滑ったら半クラッチ操作
リアが不意に滑ったら「半クラッチ」を使って駆動を逃がし、転倒を防ぎます。
「全力で攻める」となるとアクセルワークは雑になりがちで、立ち上がりでリアが滑るという現象が頻発します。
そのままリアを滑らしたままだと「転倒する」か「反対方向を向いてしまうか」の2択ですが、半クラッチ操作で防げます。
クラッチ操作に関しては、以下の動画を参考にてみてください。
▼この動画の注目ポイント(要約)
0:25〜(基本姿勢)
常に「人差し指1本」をクラッチレバーに掛けておきます。とっさのエンスト回避や、回転数が落ちた時に半クラッチでパワーを回復させる操作が瞬時に行えます。2:15〜(グリップ位置)
ハンドルバーの「端(外側)」を握るように意識します。内側を握りすぎると、親指の付け根にマメができやすく、レバー操作も窮屈になります。外側を握ることで、レバーの「テコの原理」を最大限に使えるため、軽い力で操作できます。4:50〜(なぜ1本指なのか?)
3本指などでクラッチを握ると、ハンドルをホールドする指がなくなってしまい危険です。 1本指で操作すれば、残りの3本指(中指・薬指・小指)でしっかりハンドルを握れるため、ガレ場などでもハンドルが振られにくくなります。
半クラッチ操作は、自分が意図しないタイミングでリアが滑ったり、転倒しそうになったときに有効です。
基礎練で半クラッチ操作を習得しておくと、リアが滑ったタイミングで「自動で発動」するようになります。
基礎錬での上達プロセス|くんすけの場合
わたしが基礎錬によって上達した流れは、以下のとおりです。
- 最初は8の字
- 徐々にアクセル開度が上がる
- アクセル全開にできるように
それぞれ1年間程度かけて、徐々にステップアップしていったイメージです。
皆さんは現状と照らし合わせて、内容を参考にしてみてください。
最初は8の字
と師匠からアドバイスをいただいていたので、はじめはオーバルから取り組みました。
しかし、「左周り右回り」「シッティングとスタンディング」と交互にやる必要があり、各10分ずつやるとしても合計40分掛かる計算となります。
なので、途中から左右のコーナーを一気に練習できる8の字にひたすら取り組みました。
当時は以下の動画を参考に、ゆっくりスタンディング8の字を練習しました。
▼この動画の注目ポイント(要約)
0:00〜(8の字の目的)
これは単なる旋回ではなく、「左右のバランス感覚」と「クラッチ操作」を極めるための練習です。1:40〜(1本指クラッチ)
クラッチは「人差し指1本」が基本。残りの指でハンドルをしっかり握れるため、コントロール性が増します。疲れた時だけ2本指にスイッチしてもOKです。3:00〜(荷重位置)
体重は「後ろ(リア寄り)」にかけます。 リアタイヤを路面に押し付けてグリップさせると同時に、フロントタイヤが障害物に刺さるのを防ぐためです。5:50〜(ライン取りの極意)
前輪だけでなく、「後輪がどこを通るか」を意識します。 旋回時は内輪差で後輪が内側を通るため、後輪が滑る根っこや岩に乗らないラインを選ぶのが、難所をクリアするコツです。6:35〜(ギア選択)
低速練習は「1速」で行います。 2速だとスピードが出すぎてしまい、細かいコントロールやリカバリーが難しくなるためです。
徐々にアクセル開度が上がる
練習を重ねていくと、立ち上がりでアクセルを開けられるようになりました。
開け始めはまだかなり遅いタイミングなのですが、2度開けしないアクセルワークが身についてきました。
当時は以下の動画を繰り返しみて、基礎練に応用しました。
私が上記の動画を基礎練に応用して考えたメニューは、以下のとおりです。
- スタンディングオンリーで8の字
- シッティングで足を出さずに8の字
- 片手シッティングでオーバル(8の字は当時できず)
- 普通に8の字
※取り組み時間は30分
上記のメニューで得られる効果を以下にまとめました。
- スタンディングオンリーで8の字スタンディングスキルが飛躍的に上昇。ただし難しいため習得には時間が必要。
- シッティングで足を出さずに8の字
「足を出さない」ことによって曲がりにくくなる状況を作り、「曲げよう」とするアクションを引き出すことが可能。 - 片手シッティングでオーバル(8の字は当時できず)
上半身の力を抜いて「下半身で曲げる」技術を習得可能。
その後、何の縛りもない状態で8の字をすると、メチャクチャ曲がってスピードを出せる状態を体感できます。
と錯覚するほどです。
しかし次の練習で何も意識せずにやってみると、感覚は振り出しに戻っています。
得た感覚を何かしらの形で覚えておいて、再現性があるか試してみることが重要です。
アクセル全開にできるように
練習を積み重ねた結果、短い区間でもアクセル全開にできるようになりました。
自分で短めの単純なコース設定をし、より実践的に走行して練習に取り組みました。
コーナーの立ち上がりで、短い区間でもアクセル全開にできるようになると、飛躍的にスピードアップできます。
いわゆる「いちいち全開にする」という走り方です。
結果的に成績も飛躍的によくなり、ライバル達に差を付けれるようになりました。
アクセル全開走行をするには、適切なサスセッティングでないと吹っ飛んで大ケガする可能性があります。
適切なサスセッティングについては、以下の記事で詳しく解説しています▼
おわりに
今回は基礎錬で練習する要素や習得したいスキル、わたしの実体験を解説しました。
私は「ゆっくり」8の字を積み重ねた後に「全力」で8の字に切り替えましたが、過去に戻ってまた1からやり直すとしたら、「ゆっくり」と「全力」を同時進行で練習すると思います。
以下の記事もあわせて参考にし、ぜひ基礎錬に取り組んでみてください!
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